品川駅

Be Ambitious! 新幹線開業で野望に燃える駅


西口にあたる品川駅高輪口

高輪口京急側

東口にあたる港南口。アトレが入居

駅改札内にある商業施設「エキュート品川」
【歴史】

 日本で最初に開業された鉄道は明治5年10月14日の新橋(後の汐留貨物駅、現在廃止)〜横浜(現桜木町)とされているが、実はそれより5カ月早く品川〜横浜間は仮開業していた。よって、都区内で最初の駅は新橋ではなくて品川ということになる。ちなみにこのとき同時に開業した駅は品川と横浜だけで、同年6月5日に川崎、9月13日に鶴見が開業した。現在の横浜駅が開業したのは大正4年で、だいぶ後年になってからのことである。

 明治18年には現在の山手線と赤羽線にあたる品川〜赤羽間が日本鉄道によって開業。京浜急行電鉄は明治37年に品川へ達したが、当時の品川駅は現在の北品川駅だった。国鉄品川駅には昭和8年に乗り入れている。昭和43年には泉岳寺〜品川間が開業し、都営浅草線との相互乗り入れが開始され、品川駅の利便性はさらに上がった。

 そして、品川駅が劇的な変化を遂げたのは、平成15年10月1日である。都内第二のターミナルとして東海道新幹線の停車駅となり、それまではただの駅裏だった港南口にも大きな駅ビルが完成。港南側の再開発も完了した。新幹線駅の開業により東京駅の混雑がいくぶん緩和され、東京南部の住民にとっても新幹線に乗るのが非常に便利になった。

 平成27年3月14日の上野東京ライン開業に際しては、新たに常磐線特急列車始発駅の任も品川駅が担うようになった。特急だけでなくローカル列車も、一部が品川始発で運転されている。

【ホーム構造】

 JRのホームは新幹線ホームを含めて全て地平にある。在来線ホームは8面14線、新幹線ホームは島式2面4線である。令和3年12月5日より山手線外回り電車のホームが2番線から3番線へと移り、京浜東北線北行きと外回りが対面で乗り換え可となった。

 京急のホームはいちばん高輪寄りにあり、高架2面3線構造。1番線は片面ホームで、2・3番線ホームが島式ホームになっている。3番線ホームは行き止まり式で、横浜方面の列車しか発着できない。ホームと改札階を結ぶエレベーターは設置済み。

【改札口・出口】

 JRの改札は在来線の中央改札口・北改札口のほか、新幹線の北口改札、南口改札がある。いずれも、東西自由通路を挟む形で設置されている。そのほか、新幹線乗換の中間改札が2カ所にある。出口は西口にあたる高輪口と、東口にあたる港南口の2カ所。

 京急の改札口・出口は1カ所のみで、JR高輪口側の1階にある。1番線ホームには、JRへの乗換中間改札口もある。詳細は下記別表参照。

【その他特筆事項】

・周知の事実だが、品川駅は品川区ではなく港区にある。

・平成20年3月15日のダイヤ改正から、全ての新幹線列車が停車するようになった。

・平成20年に京急が一般公募した結果、京急品川駅1番線の列車接近メロディに、くるりの「赤い電車」が使われることになった。同曲は羽田空港国内線ターミナル駅でも使われているが、品川駅のものはアレンジが異なる。なお、エアポート快特接近時には、空港で使われる「ピンポンパンポン♪」というチャイムが使われる。

周辺地図はコチラ(詳細) (広域)

品川駅一口メモ

○9・10番線の臨時ホームは、臨時列車の発着のほかにも新型車両展示などのイベントにも使用される。ときには入場チケットなどがないとホームへ降りられないときもある。

駅データ

駅名の読み しながわ
開業年月日 JR…明治5(1872)年5月7日 京急…昭和8(1933)年4月1日
所在地 東京都港区高輪3丁目
営業形態 JR、京急ともに直営
1日の平均乗降客数 JR東日本…64万8506人(平成19年度) JR東海…4万3744人(平成17年度)
京急…24万2804人(平成18年度)
※JRの乗降客数は、公式発表の乗車人員客数(降車客は含まない)を単純に2倍にしたもの
所属路線 JR…東海道本線 京急…本線
乗り入れ路線 [戸籍上]
東海道本線 山手線 京急本線
[便宜上]
東海道線 東海道・山陽新幹線 山手線 京浜東北線 横須賀線 常磐線 京急本線
徒歩連絡が可能な駅 なし
駅番号 スリーレターコード…SGW
JR…JT03 JO17 JK20 JY25
京急…KK01
のりば案内 1番線…山手線内回り(東京・上野方面) 次は高輪ゲートウェイ
2番線…欠番
3番線…山手線外回り(渋谷・新宿方面) 次は大崎
4番線…京浜東北線北行き(赤羽・大宮方面) 次は高輪ゲートウェイ
5番線…京浜東北線南行き(横浜・大船方面) 次は大井町
6・7番線…東海道線上り(東京方面) 次は新橋
8番線…臨時ホーム
9・10番線…常磐線(勝田方面) 次は東京
11・12番線…東海道線下り(横浜・熱海方面) 次は川崎
13・14番線…横須賀線上り(東京・千葉方面) 次は新橋
15番線…横須賀線下り(久里浜方面) 次は西大井
16〜20番線…欠番
21・22番線…東海道・山陽新幹線上り 次は東京
23・24番線…東海道・山陽新幹線下り 次は新横浜
京急1番線…本線下り(羽田空港・新逗子・浦賀・三崎口方面) 次は北品川
京急2番線…本線上り(泉岳寺・押上・成田空港・印旛日本医大方面) 次は泉岳寺
京急3番線…一部下り列車(ラッシュ時のみ) イブニング・ウイング号
発着する速達列車 [新幹線]
のぞみ ひかり こだま

[在来線]
特急成田エクスプレス 特急サフィール踊り子 特急踊り子
特急ひたち 特急ときわ 特急湘南
常磐線快速 常磐線特別快速 京浜東北線快速

[京急]
エアポート快特 快特 特急 急行 モーニング・ウィング号 イブニング・ウィング号
 
駅名改称歴 なし
駅内設備 みどりの窓口
駅弁
主な併設施設 ルミネ・ザ・キッチン品川
エキュート品川
エキュート品川サウス

ウィング高輪
JR品川イーストビル
JR東海品川ビル(JR東海東京本社)
主な周辺施設 品川プリンスホテル
エプソン品川アクアスタジアム
高輪プリンスホテル
新高輪プリンスホテル
ホテルパシフィック東京
高輪京急ホテル
品川スポーツランド
品川インターシティ
品川グランドコモンズ
NTT品川ツインズ
ソニー本社
コクヨ本社
東洋水産本社。
報知新聞社本社
中日新聞東京本社品川分室
東京都中央卸売市場食肉市場

東京海洋大学品川キャンパス

改札口・出口情報

JR改札口(在来線)
中央改札口 2F、東西自由通路の南側にある改札口。改札内にはディラ品川及びエキュート品川がある。ホーム行きエレベーターはコチラのコンコース内にある。
北改札口 2F、東西自由通路の北側にある改札。
JR改札口(新幹線)
南口改札 2F、新幹線ホーム南寄りの階段を上った先にある改札。東西自由通路の南側に面する。向かいには北口改札がある。ホーム行きエレベーターがあるのはコチラ側。
北口改札 2F、新幹線ホーム北寄りの階段を上った先にある改札。東西自由通路の北側に面する。向かいには南口改札がある。
JR改札口(中間改札口)
南のりかえ口 2F、南側コンコースにある在来線と新幹線の中間改札。
北のりかえ口 2F、北側コンコースにある在来線と新幹線の中間改札。
JR・京急連絡口 2F、JR南側コンコースと京急1番線ホームのあいだにある中間改札。
京急改札口…改札は1カ所のみで、ホーム泉岳寺寄りの階段を下りた先にある。
出口
高輪口(西口) 西側にある出口。品川プリンスホテル、高輪プリンスホテルはコチラ。地上へ下りるエレベーターあり。
港南口(東口) 東側にある出口。品川グランドコモンズ、品川インターシティはコチラ。地上へ下りるエレベーターあり。

エレベーター情報 (バリアフリー達成度 JR… 京急…

改札内 【JR】
山手線内回り1番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
山手線外回り3番線・京浜東北線北行き4番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
京浜東北線南行き5番線・東海道線6番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
東海道線7番線・臨時8番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
常磐線9・10番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
東海道線11・12番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
横須賀線13・14番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
横須賀線15番線ホーム(1F)⇔中央改札口コンコース(2F)
中央改札口コンコース(2F)⇔中央改札口コンコース京急連絡口(2F)
新幹線21・22番線ホーム(1F)⇔新幹線南口改札コンコース(2F)
新幹線23・24番線ホーム(1F)⇔新幹線南口改札コンコース(2F)

※JR・京急連絡口前にあるエレベーターは、わずか数段の階段を解消するためのもの。

【京急】
改札階(1F)⇔京急1番線ホーム(2F)
改札階(1F)⇔京急2・3番線ホーム(2F)
改札外 高輪口(1F)⇔JR改札階(2F)
港南口(1F)⇔JR改札階(2F)

品川駅写真ギャラリー

平成15年10月の東海道新幹線品川駅開業時に、新幹線改札前の吹き抜けに吊るされていたTOKIOの巨大タペストリー。現在は違うものが掛けられている。
東西自由通路としても利用される、品川駅の通路。高輪口から港南口方面を望む。幅が広く、天井が高く、実に近代的である。上写真は在来線改札口付近で、下写真はそこより港南口寄り。
新幹線の北改札口。切符売り場の上はスターバックスコーヒーになっている。この写真を撮った地点で振り返れば、新幹線の南改札口がある。
JRと京急の連絡改札口。京急の1番線ホームに直結している。有人の出札窓口がズラリと並んでいる。
平成17年10月の「エキュート品川」オープンと同時に、駅改札内に設置された郵便電車を模したポスト。クモユニ74型がモデルとなっており、山手線と品鶴線(品川から新川崎を経て鶴見へ抜ける、横須賀線が走っている東海道本線の支線)の起点を示すゼロキロポストも一緒に置かれている。色が色なので、本物の郵便ポストだと思わない人もいるかも。

都区内全駅ガイド