両国駅

お相撲さんが闊歩する街の駅 関東の駅百選選定駅


「両国-江戸NOREN-」が入居している西口駅舎
駅設備は写真右側に集約されている

ビヤステーション両国が入居していた頃の西口

高架下の東口

都営大江戸線両国駅A4出口
【歴史】

 両国駅は明治37年、それまで総武鉄道の起点だった本所(現・錦糸町)から、一駅だけ延長する形で開業した。その後昭和47年に総武本線が東京駅地下へ乗り入れるまで、両国駅が房総方面への玄関駅を務めていた。かつて急行列車などが発着したホームは、現在では資材置き場になっている。

 昭和4年建築の駅舎はしばらく機能を失ったまま放置されていたが、その後ビアホールとして改装された。現在は別の居酒屋を経て、平成28年11月25日からジェイアール東日本都市開発が運営する「両国-江戸NOREN-」という飲食施設になっている。

 平成12年に大江戸線の駅が開業し、現在の形になった。

【ホーム構造】

 JRのホームは高架島式1面2線構造。ホームと改札階を結ぶエレベーターは西口側に設置されている。かつて急行列車が発着していた島式ホームが北側高架下に2面あるが、現在は保線用機械などを留置する資材置き場になっている。そのうちの1線だけは3番線と番号がふられているが、定期旅客列車の発着はなく、臨時列車が稀に発着するのみである。平成22年3月12日までは夕刊を房総方面へ運ぶ新聞輸送列車が平日から土曜日にかけて3番線から発車していたが、同月13日のダイヤ改正で廃止された。

 都営大江戸線のホームは島式1面2線構造で、清澄通りの地下2階にある。大江戸線両国駅はJR両国駅東口から東へ約200メートルも離れており、乗換は非常に不便。「江戸東京博物館前」という副駅名を持っている。

【改札口・出口】

 JRの改札口・出口は西口と東口の2カ所で、いずれも地上1階にある。都営の改札口は1カ所のみで、地下1階にある。出口はA1〜A5の5カ所(詳細は下記別表参照)。

【その他特筆事項】

・両国は国技館がある街であり、場所中ともなれば普通にお相撲さんが闊歩している。そのことから生じる誤解なのだが、駅周辺の地名が「横綱(よこづな)」と間違われやすい。字面も似ているので無理もないのだが、正しくは「横網(よこあみ)」である。

・平成30年1月6日から運転を開始したサイクルトレイン「BOSO BICYCLE BASE」は、ここ両国駅を始発駅としている。臨時の3番線ホームに特別な出入り口を設け、自転車を押したまま列車に乗り込めるようになっている。

周辺地図はコチラ(詳細) (広域)

駅データ

駅名の読み りょうごく
開業年月日 JR…明治37(1904)年4月5日 都営…平成12(2000)年12月12日
所在地 東京都墨田区横網1丁目
営業形態 JR、都営ともに直営
1日の平均乗降客数 JR…7万9622人(平成19年度) 都営…2万5894人(平成19年度)
※JRの乗降客数は、公式発表の乗車人員客数(降車客は含まない)を単純に2倍にしたもの
所属路線 JR…総武本線 都営…大江戸線
乗り入れ路線 [戸籍上]
総武本線 都営大江戸線
[便宜上]
中央・総武線各駅停車 都営大江戸線
徒歩連絡が可能な駅 なし
駅番号 JR…JB21
都営…E12
のりば案内 1番線…中央・総武線各駅停車西行き(新宿・三鷹方面) 次は浅草橋
2番線…中央・総武線各駅停車東行き(津田沼・千葉方面) 次は錦糸町
3番線…通常使用なし 臨時列車が使用
都営1番線…大江戸線左回り(春日・都庁前方面) 次は蔵前
都営2番線…大江戸線右回り(大門・六本木方面) 次は森下
発着する速達列車 なし
駅名改称歴 JR…昭和6年10月1日、両国橋(りょうごくばし)から改称
駅内設備 なし
主な併設施設 -両国-江戸NOREN…西口駅舎に入居する複合飲食施設。平成28年11月25日オープン。
主な周辺施設 両国国技館
相撲博物館
江戸東京博物館
旧安田庭園
両国公会堂
同愛記念病院
両国シティーコア
東京都復興記念館
第一ホテル両国
両国パールホテル

改札口・出口情報

JR改札口・出口
西口 1階、ホーム浅草橋寄りの階段を下りた先にある改札。両国国技館、江戸東京博物館はコチラ。ホーム行きエレベーターあり。
東口 1階、ホーム錦糸町寄りの階段を下りた先にある改札。大江戸線への乗換はコチラ。
都営改札口…1カ所のみで、地下1階にある。
都営出口
A1出口 墨田区横網1丁目6番地。第一ホテル両国、東京都慰霊堂、東京都復興記念館はコチラ。
A2出口 墨田区亀沢1丁目8番地。
A3出口 墨田区横網1丁目4番地。改札階行きエレベーターあり。両国国技館、江戸東京博物館はコチラ。
A4出口 墨田区横網1丁目4番地。JRへの乗換はコチラ。
A5出口 墨田区緑1丁目28番地。

エレベーター情報 (バリアフリー達成度 JR… 都営…

改札内 【JR】
西口コンコース(1F)⇔総武線1・2番線ホーム(2F)
備考:3番線ホームにはエレベーターがないが、通常使用がないので問題なし。

【都営】
大江戸線ホーム(B2F)⇔改札階(B1F)
改札外 【JR】
改札口が1Fにあるため不要。

【都営】
改札階(B1F)⇔地上A3出口

両国駅写真ギャラリー

西口改札を入ってすぐのところにある、力士の肖像画。手前が昭和五十年十一月場所で優勝 した関脇三重ノ海五郎関(最終位は横綱 現武蔵川親方)で、奥が昭和四十七年三月場所で優勝 した関脇長谷川勝敏関である。大昔は6枚あったようだが、現在は2枚に減らされている。ともに毎日新聞社の寄贈。
3番線へつながる通路。「両国ステーションギャラリー」として開放されているが、3番線ホームへは列車が発着する時間帯しか入ることができない。
平成16年8月21・22日の両日、E257系500番台電車のの展示会に使用された3番線ホームのようす。
普段は開かずのホームである3番線ホーム。稀に、臨時列車の始発ホームとして使われることがあるほか、平成22年3月13日ダイヤ改正で廃止された千葉方面に夕刊を運ぶための列車がここを始発としていた。
3番線へ直結する〔B.B.BASE〕専用出入り口。自転車を載せる場合は、ここから出入りすることになる。
3番線ホームに停車中の〔B.B.BASE〕。

都区内全駅ガイド