東京都交通局上野懸垂線
※令和元年11月1日から無期限の営業休止中
東京都交通局上野懸垂線は、上野動物園内にある延長わずか0.3キロの懸垂式モノレール。昭和32年に懸垂式モノレールの実験線として設置されました。レールの上部に駆動車輪を置き、それに片吊りアームでぶら下がるという方式を採用しているが、実用化には結びつかなかった。この方式は都交通局式と呼ばれる。4代目車両の40型は、平成13年に約1年半の設備更新工事を経てデビューした。
令和元年11月1日、施設や車両の老朽化を原因として、無期限の営業休止に入った。唯一無二の方式のため車両の新造費が嵩む上、開業から60年を超えた各設備に抜本的な補修が必要なためである。例年2000万円程度の黒字は出している優良路線ではあるが、数十億円に及ぶ補修費用を都民の税金から支出してよいものか、慎重に検討するとしている。営業休止中は、東園と西園の間に無料の電気バスが運行される。
西園駅を出て東園駅へ向かうモノレール
○上野動物園東園駅 営業休止駅
モノレール東園駅。木陰の薄暗いところにある。駅は低い位置にあるのであまりモノレールのように見えない
駅名の読み | うえのどうぶつえんひがしえん |
開業年月日 | 昭和32(1957)年12月17日 |
所在地 | 東京都台東区上野公園 |
営業形態 | 直営 |
主な周辺動物 | ラマ アメリカバク カピバラ ニホンザル ホッキョクグマ カリフォルニアアシカ 他 |
補足説明 | モノレールの起点駅。通常は「モノレール東園駅」と呼ばれる。ホームは低い位置にあり、駅を出てもしばらくは地面すれすれの暗いところを進んでいく。半分くらい進んだところで一般道を跨ぎ、そこから西園駅まではモノレールらしい高いところを走るようになる。休日には行列ができることもあり、20〜30分待つことも。 |
○上野動物園西園駅 営業休止駅
高架駅タイプの西園駅。こちらはモノレールの駅らしいたたずまいだ
駅名の読み | うえのどうぶつえんにしえん |
開業年月日 | 昭和32(1957)年12月17日 |
所在地 | 東京都台東区上野公園 |
営業形態 | 直営 |
主な周辺動物 | こども動物園 ケープペンギン アメリカビーバー エミュー タテガミオオカミ ベニイロフラミンゴ 他 |
補足説明 | モノレールの終点駅。高架駅で、2階にホームがある。不忍池が近い。混雑時は、東園駅から乗るよりも西園駅から乗ったほうが待つ時間が短かったりすることもある。写真では分からないが、ホームのガラス窓には動物のイラストが彫刻されている。出入口とホーム階(2F)を結ぶエレベーターも設置されている。 |